もものかんづめ さくらももこ

集英社文庫 さくらももこ 「もものかんづめ」
エッセイ集を読みました。ちびまる子ちゃんを思い浮かべ、あっという間に読み終えてしまい、早すぎて本代がもったいない気がしましたね。

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なかなか笑える場面が多く出てきます。それにしても文章から湧き出るイメージが生き生きしています。つまり上手い文章なんだろうな。内容はさておき、もう一冊読んじゃいました。今度は「ももこの話」 集英社文庫
清水エスパルス監督の長谷川健太がでてきます。小学校の同級生なんですね。子供の頃からサッカーセンスは図抜けていたようです。と言う話など、落ちこぼれももこちゃんの子供時代が描かれています。それにしてもこの本も早く読み終えてしまう。

読書時間と金額がこれで良いのかな・・・。

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フェルメール展の混雑

 12月3日(水)仕事が早く終ったので、平日でもあることだし上野の都美術館で開催されているフェルメール展を見に行こうと決定。20081203016
 上野駅の公園口から会場まで向かう。途中銀杏の紅葉が見事です。20081203011
2008120302320081203019  午後4時ごろ会場に着いてビックリ、長蛇の列です。最後尾が50分待ちの状態です。せっかく平日に行ったのに・・・、待って入場して作品を鑑賞したとしても後の飲み会に遅刻してしまうし・・
 諦めました。 今度は時間が余ってしまうのでお隣の動物園に入り時間調整です。何年ぶりだろうか、パンダを見に行って以来だろうな。相変わらず臭いは変わらない。夕刻なのにまあまあの人がいます。 やはり上野の動物園はパンダがいないと寂しいものです。適当にふらふらと園内を散歩、不忍池もついでに散歩、枯れ蓮を見て終了です。20081203045
 上野公園は何回も行ったけれど西郷さんの銅像を見た事がなかった。家内に聞いたら、似顔絵を描いている人の近くだと言っていたけれどつい忘れてしまう。
 上野の山を降りてきただけ、あーあー 翌日は二日酔い。 

 唯一の救いは上野駅の構内でチケットを買わなかった事ぐらい。会場に着いて様子を見たら外れ馬券を買ったと同じ事になりますぞ。

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サリエーリ かわいそう

 『サリエーリ』 モーツァルトに消された宮廷楽長 水谷彰良 音楽之友社
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 サリエリと書いてあるのが多いけど、Salieri サリエーリ まあどちらでもいいか。
 芝居と映画のおかげでモーツァルトがサリエーリに毒殺されたと皆信じているが、この本のあとがきでモーツァルトがサリエーリを毒殺したなら話は分かると述べた研究者がいたと書かれています。
 ネットでも音楽辞典でも毒殺では無いことが書かれていますが、映画にしろ芝居にしろ影響が大きいですね。映画「アマデウス」のサリエーリを見ると狡猾なおじさんのイメージです。モーツァルトとよりたった6歳年上なだけなのに。
 この本を読み終えてまあ立派な人だこと、才能に恵まれ世間的な成功と指導者としての業績もあり、さらに慈善活動などなど・・・・。

 一度噂がたつと払拭するのがいかに困難か、というよりほとんど無理みたい。

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愚か者ほど出世する

『愚か者ほど出世する』 ピーノ・アプリーレ 中公文庫

 タイトルに魅かれて読んでみた。サラリーマン生活でのいろいろな事例が書かれているのと思ったけれど、大違い。人類の知性の終焉についての論証といったところ。
 「どうしてこんなバカな事をするの」 そのバカの必要性が説かれています。
 「あのバカがわたしの上司だなんて・・・」このところは会社生活にもあてはまるところですね。そのバカな上司の存在理由は大ありなのです。こんな調子で進んで行きます。

 ① バカは生きのび、利口は滅びる
 ② 死ぬよりバカでいるほうがいい
 ③ 利口に生まれて死ぬよりバカに生まれて生きのびるほうがまし
 ④ 生きのびたければ知性を犠牲にする必要がある
 ⑤ 長生きすると脳が減る
 ⑥ 現代人はバカになるために生きている
 ⑦ 利口なやつはバカのためにせっせと働き、結果としてバカを量産する
 ⑧ のさばるのはバカばかり
 ⑨ 人間は寄れば寄るほどバカになる

以上がバカに関する九つの法則だそうです。

 TVのバラエティもバカな上司に対しても(他に政治家・官僚・その他もろもろ)この本を読めば我慢が出来るかもしれない。

 

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『にぎやかな天地』  宮本輝

 クラシックを聴くような安心感のある文体とストーリー。頭の中でゆっくりと美味しい食事をしている気分。時間の感覚が違っています。おおげさな展開が無いことで全体の流れが分かりやすく心地よいリズムで読み進んでいけました。
 冒頭  死というものは、生のひとつの形なのだ。この宇宙には死はひとつもない。  このところが著者の視点の核になるところかな。
 伝統的な醗酵文化と製本についても書かれています。これも勉強になります。読み終えると糠漬けが食べたくなります。
 主人公とカメラマンの会話で千夜一夜の話が出てきます。王様が「不治の病とは何か」シェヘラザード王妃の答えが「悪い性格」、カメラマンがこの箇所だけ覚えていると言う場面があります。なるほど性格の悪い奴は一生直らないのか、ここの所で感心してもしょうがないのだけれど、記憶に残りますね。
 不治の病に罹っている人 沢山居そうだ。

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ヴェネツィアの悪魔

 しばらく本を読んでいなかった。今回読んだ「ヴェネツィアの悪魔」上下 デビッド・ヒューソン ランダムハウス講談社 
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 18世紀と現代のヴェネツィアが交互に語られます。恋あり音楽あり観光、はたまた陰謀・推理など盛り沢山の内容、行ったことはないがヴェネツィアの臭いがするような感覚になります。下水はどうしているのかな?。
 ヴィヴァルディ、ルソーも登場、名器ガルネリも出てきます。悪党も両時代に出演です。たっぷりとうまく詰め込んだ本です。文章を読みながらイメージが喚起されるのは、翻訳も上手いのかな、後半は少し作りすぎの感じですが、結構楽しめた本です。

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ジュリアードの青春 

「ジュリアードの青春」 音楽に賭ける若者たち ジュディス・コーガン

ジュリアード音楽院での学園生活が書かれています。まあ特殊世界というのかアメリカ的というのか、エピソード満載の本ですね。プロ・アマ混在、落ちこぼれ、ダメ教授にダメ指揮者、多彩な登場人物です。へたなフィクションより面白いです。

「三つの要素がキャリアを築いてくれる。才能と金とご機嫌とりだ。その一つがあればある程度まで行ける。二つあればかなり進める。三つ揃っていれば、天井知らずさ」 (学生)

「電球を取り替えるのには、ジュリアードの学生が何人必要か?」
「百人。一人が電球を取り替え、九十九人は自分のほうがうまく出来たと言う」
 (ジュリアードのジョーク)

750人の学生に対して練習室は84部屋、部屋の奪い合い。過酷な学園生活。
読み進めるうちに、マンガを読んでいるような気分に。第五章に五嶋みどりの天才ぶりと衝撃デビューの様子が書かれています。やはり只者ではないな。

それにしてもこんな世界があるなんて・・・。

ジュリアードの青春―音楽に賭ける若者たち

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青柳いづみこ氏の著書から

 どうして音楽的でない俺が図書館で音楽のコーナーにいるのかなと自分に疑問を持ちつつ、何気なく手に取った『音楽と文学の対位法』 青柳いづみこ著 なにか難しいタイトルだけれども、中身は作曲家と作家の対比と書評が書かれており、これがなかなかいいんですね。クラシックを題材にした小説を探す手間が省けますし、内容も平易で面白いエピソードがたくさんです。

 モーツァルトのピアノ協奏曲20番 K466 について フィナーレでフルートとオーボエがエピローグ主題を吹きオケとピアノのかけあい漫才。学生の中には「アンパンマン」のテーマが頭にちらついて離れないと言い出す者もいる 
このくだりを読んでモーツァルトにアンパンマンが関連してくるとは驚きでした。ではアンパンの登場がどの辺かなと曲を聴いてみたが、俺の耳ではよく判りませんでした。

 モーツァルトの章に 宮本輝著 「錦繍」 が紹介されます。読み進むうちに、では今度読む本はこれだなと決定。ほんとに影響されやすい性格・・、こんなことではしりとりゲームと同じで終わりがなくなってしまうかも。 で読みました、書簡体文学でモーツァルトが出てきました。以下省略。

 ピアニスト+文筆家の青柳いづみこ氏 他の著書を探しに図書館へ。
「無邪気と悪魔は紙一重」、「ショパンに飽きたら、ミステリー」、「翼のはえた指 評伝 安川加壽子」 3冊ありました。

読み終えて 普段と違う料理を食べ得した気分です。
フランスでは肉の等級が 馬、子羊、牛、仔牛、鶏、豚の順と書いてあったけれど、豚ばかりたべているな・・・。

 

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東京番外地 森達也

普段避けてきた、あるいは無意識に避けようとしている場所にスポットをあてた本です。

都内の15ヶ所(東京拘置所、松沢病院、皇居、東京タワー、地裁、東京都慰霊堂、西郷さんの銅像、多磨霊園など)に著者と編集者が出向き、そこの建物・土地の概要とその空間の感慨が書かれています。

東京拘置所の死刑囚は、刑が執行されるその日までは未決囚である点。
皇居内の一般参賀、皇居内に枢密院の建物が残されていること。皇居の価値が2,193億円。肉牛がスーパーに並ぶまでどのような経路をたどるか、どうして殺生の過程が省かれるのか。どうして他の銅像に比べ西郷さんの銅像の服装が貧弱なのか、普段意識されない視点に気付かされます。

以前に東京タワーの土産店を見て、時間の感覚が狂ったような気分になりました。40年位前の風景が突然目の前に現れた気分です。蝋人形館もしかり、どうして東京にこんな場所があるんだろうと。確かに東京の番外地です。

文章内容は少々重めですが、大変参考になりました。目の前にあるのに何も知らない、知ろうともしない・・、少々反省しました。

東京番外地

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水の家族 丸山健二

三浦しをん氏の書評に出ていた 『水の家族』丸山健二著 を読みました。(すぐ影響をうけてしまう)
以前この著者の本を読み進むことができず、途中で断念したことがあり、今回ももしかしてと思いつつ読み終えました。
生と死、家族、土地、情欲、諦観、平凡さに隠された人の業、
何と表現していいのやら、もし文章が重量に換算できるのなら、かなりの重さを持った小説でしょう。文章の持つ力を再認識しました。
希望でもなく絶望でもなく、無意味でもなく、死も永遠でなく、なんだか何を言いたいのか判らなくなってしまったけれど、日常と大きく俯瞰した視点とが交錯しながら物語が進みます。

読み終えて もともと生の意味なり死の意味を問うこと自体が無意味であるような感想を抱きました。

水の家族

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