« 重要文化財 香取神宮 本殿、楼門 | トップページ | 登録有形文化財 旧神谷伝兵衛稲毛別荘 (千葉市稲毛区) »

山梨 国宝 大善寺本堂、清白寺仏殿

 9月9日、台風も通過し暑さも多少和らいできました。
 今回は山梨県にある国宝建造物 大善寺本堂、清白寺仏殿 の2棟の見学です。勝沼インターを降り大善寺に向かいます。降りてから近いですね、大善寺の看板がありました。拝観料500円を払い駐車場にいれ、本堂への階段を登ります。年のせいか階段がきつい。登り切ると見えてきました。三間堂ばかり見てきたので五間堂となるとやはり迫力が違います。全体にとても端正な印象です。

20100909014

 解説の看板は

国宝 大善寺本堂 一棟
        付 厨子 一基

                           東山梨郡勝沼町三五六五
                           昭和三十年六月二十二日指定
 新義真言宗智山派の名刹大善寺の本堂は、薬師三尊像(弘仁仏・重要文化財)を安置するので薬師堂とも呼ばれる。
 方五間(桁行一八・〇二㍍ 梁間一七・四〇㍍)の堂宇で、正面は中の三間を両開き桟唐戸、両端を連子窓とし、両側面の前寄り一間と背面中央一間の出入口以外はすべて板壁で、四周に切目縁を回らす。太い円柱上に豪放な、実肘木つき和様二手先の斗栱を組み、中備に間斗束を置き、軒支輪を付け、二重繁?によって雄大な寄棟造桧皮葺きの屋根を支える。
 内部は前から二間通りを外陣、つぎの二間通りの中央三間を内陣とし、その後方と入側の一間通りをそれぞれ後陣及び脇陣とする。内陣には須弥壇を設け、厨子を置き、本尊を納め、その左右に薬師十二神将を配する。
 内陣・外陣とも、長大な虹梁を架す技法で中央三間通りの柱を抜き、堂内を広く使えるように配慮されている。虹梁の上には特色ある繰形付きの花肘木をのせて上部に天井を受ける。内・外陣の境界は五間とも格子戸・菱組吹寄欄間によって厳しく仕切られるなど、古い密教建築の様風がよく遺されている。
 この建物は、執権北条貞詩が勅命を奉じ「弘安九参月十六日」(内陣背面両隅柱の刻銘)甲信二か国の棟別銭の喜捨を得て再興した、中世和様建築の典型を示すものであり、本県最古の遺構でもある。昭和二十九年十二月解体復元修補が竣工した。

      昭和五十六年三月三十一日
                                   山梨県教育委
                                   勝沼町教育委員会

中世和様建築の典型を示すものとして国宝の価値があるんですね。禅宗様建築と比べても希少価値が高そうです。

20100909022

 本堂の中に入ると係の方がお寺・仏像等の解説をしてくれました。内陣も見学できます。 
 内部は撮影禁止です、外から撮影しました。仏像も国宝・重要文化財に指定されています。 
 他の写真は こちら

 昼食後 次は国宝 清白寺仏殿です。大善寺から5キロくらいの距離ですから、すぐに到着できるものと思っていました。ナビには清白寺があるのですが当然国宝の建造物ですから駐車場なり、お寺にいくある程度広い道があるものだと決め込んでいました。お寺の屋根が見えるのですが、近くをくるくる回るだけでお寺に入る道が分かりません。近くに車を止め徒歩で向かいました。境内に入り車の道を確かめましたが、どうもこの道の狭さでは寺の近くに駐車は無理のよう。後でネットで調べたら駐車場はなしと書かれてました。ちゃんと確認して行くべきですね。
 国宝建造物に対してのインフラというか、案内にしても駐車場にしてもこんなものでいいのかな?
 

20100909036

Img_1266

 東村山市にある 国宝 正福寺地蔵堂によく似ています。
 両方とも文化財に対して地元の関心が薄いような気がします。

国宝
清白寺仏殿 昭和30年6月22日指定
 この仏殿は、わが国の仏教建築の主な様式のひとつである禅宗様建築の代表的遺構として知られ、「方三間裳層付仏殿」とよぱれる形式の典型例でもあります。桁行・梁間(裳諧)は7.24mと、同様の形式をもつものの中で最小規模でありながら、内部に文様彩色と丁寧な漆塗が施されている点は他に例がありません。建立年代は、組物に墨書が発見され、応永22年(1415)と判明しました。天和2年(1682)の寺院火災にも災いをまぬがれた貴重なものとなっています。              ゛
 鎌倉から室町時代は、貴族や武士の信仰を得て、各地に禅宗寺院が盛んに創立されましたが、その後衰退したため、現存する遺構のうち室町中期までさかのぽるものは極めて少なく、禅宗仏殿の古い様式を伝える一例として価値の高いものです。   

 ここには重要文化財の庫裡があります。

20100909050  

 清白寺庫裡
解説
建立年代は元禄二年で江戸時代の庫裡平面構成を考える上で禅宗建築として貴重なる遺構である。正面妻の意匠が墓股、大瓶束、三重虹梁等非常に凝って居り、雄大な茅葺屋根と対比的美観を呈して居る。昭和61年県文化財
に指定され、昭和53年全解体復元修理工事竣工す。           

 漆喰とのコントラストがいいですね。

Img_1269

 他の写真は こちら

 

|

« 重要文化財 香取神宮 本殿、楼門 | トップページ | 登録有形文化財 旧神谷伝兵衛稲毛別荘 (千葉市稲毛区) »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

千葉県 栄福寺 薬師堂を頼りにこちらに辿り着きました
私もいつか訪れて観たいと思っています
参考になりました!
それにしても立派なブログですね 私、驚いちゃいました

投稿: 椿六十朗 | 2010年9月16日 (木) 18時43分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/407175/36674710

この記事へのトラックバック一覧です: 山梨 国宝 大善寺本堂、清白寺仏殿:

« 重要文化財 香取神宮 本殿、楼門 | トップページ | 登録有形文化財 旧神谷伝兵衛稲毛別荘 (千葉市稲毛区) »